2018年東北大文学部国語第一問解答例


 


どういう風の吹き回しかは分かりませんが、東北大の解答例を作ってくれ」と頼まれたため、書きました(※理由は後述)


 


出典は、入不二基義の『足の裏に影はあるか?ないか?哲学随想』で、入不二氏本人も解答例を公表し、予備校の解答例を批判するという、波乱?の年だった模様。


全ては、えらく難化したことが元凶とのこと。そして、入不二基義氏が元駿台英語科講師とのこと(国語科ではない)。


しばらく受験現代文に関わっていないのですが、読んでみると、導入が難しく、後は導入部分解説という、ありきたりな内容だと思いましたが、此は如何に。


 


以下、解答例です(飽くまで解答“例”です)。引用の際は、一言ご連絡ください。


問一、(漢字のため省略)


問二 言葉は言葉の外部事象なしに働きがない、という筆者の主張に対立する一般論を筆者は予想しているから。(四十八字)




問三 「私たち」の存在は外部との対立項が前提で、その外部も「私たち」によって更新さ れ続けるため、「私たち」は外部を超えられない、というあり方。(六十八字)




問四 世界という全体を分節化し秩序立てていることばが、自然史では一部分として位置 づけられ相対化されてしまうこと。(五十三字)




問五 外部がないことを示すために、外部である他者や世界を更新し続ける点で共通する両者を例示したかったから。(五十字)


 


さて、ボクなんかに解答作成依頼がきた理由ですが、予備校が出した解答例が軒並み筆者(入不二基義氏)に辛口コメントを喰らい、かと言って「筆者の解答例も無理がある」という某講師によるもの。予備校に限らず、全ての解答例を比較した上で不満を持った受験生が問うたもの。


ボクも筆者のサイトhttps://scrapbox.io/irifuji-home/2018_Tohoku_Univ._exam.を拝見しましたが、自慰的回答(解答ではない)の印象を受けました。


正しいが、受験生には再現不可


試験である以上、採点基準があるはずだが、ポイントが不明瞭


でしょうか(勿論、駿台の回答()が的外れなのは同意いたします)。


 


 


某講師曰く「一日で現代文の力は身に付かないから、前日に公開しても良い」とのことで、公開しました。来年度の受験生は良ければ参考にして下さい。ボクのも解答例であり、回答例であることをご承知下さい。


 


 


チャウコン

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