都知事選でしたが、外に出たのを後悔する暑さでした。9月までこの暑さが続くのでしたっけ。
この暑さというデメリットを超えるメリットが外出にあるのかと言うと疑わしい。どんなに美味しいラーメンを食べても行き帰り(と並び)の苦痛を差し引けばマイナスの経験になる気がする。家に帰ってエアコンが効き始めると「家にいた方が良かったのでは」と、かすかに残るラーメンの風味を上書きする後悔を、床に落ちる雫を拭きながら感じとるのである。
花に名前があるように、星に願いを、七夕には短冊に願いを託すが、成就率はいかほどか。織姫と彦星も随分と際どいことをしている。
ただ願いごとをする時には、頭の中で願いの順位付けがなされる。細かな願いまで含めたら短冊は何枚あっても足りないし、初詣では後ろの人に圧をかけられるだろう。だから願いを絞って(といってもボクは願いは3つまで可と決めているが)、手短に祈る。流れ星は願いごとの1つすら許さない勢いなのだから、普段から優先順位を付けておけと言われているようだ。存外リーマンみたいなことを言う。
それだけ人は不純であるのに、純粋であろうとする。全員が不純で複雑なはずなのに、他人には純粋であることを望み、やがては自分に返ってくる。甲子園球児には坊主を、女性アナウンサーには清純さを求める。
ラーメンのスープも願いごとも、煮えきらないものに本来の味が表れるのかもしれない。
チャウコン
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