走馬灯って中国生まれなのさ
気温は30度を超えていて
というか
35度に近くて
要するに約35度で
四捨五入して40度だった
40と言ったらウイスキーのアルコール度数
アル中はアルコール度数で酒を選ぶのさ
試験問題は余りに短く
読むのに5秒も掛からなかった
夏真っ盛りの最近では
教室はいくらエアコンが効いているとは言え
30度越えのキャンパスを歩いて入室すれば
汗は吹き出ている訳で
入口横のエアコンの設定温度を連打してこれ以上下がらないことを確認して席に着き
クリアファイルで仰ぐのが普段の授業スタイル
授業が始まり
間も無く
女子と思われる学生がエアコンの設定を弄る
そこで設定温度が上げることを見越して入室時に温度を下げてるので余裕である
エアコンのスイッチの前には長時間居られない心理を巧みに利用した高等テク
それにしても
設定温度を上げに立ち上がる人は平均よりもふくよかな人が多い気がします
そんな
地球にも女子にも優しくない
ゴミ
もとい
チャウコンであった
今日は試験日
試験はもう始まってるし設定温度を弄ることは不可能で
入室した瞬間
お世辞にも涼しいとは言えない試験場にヤレヤレと呆れつつも
中国の歴史なんて朝飯前で
そう言えば昼飯何食べたっけ
朝は鮭を焼いた和食を作って食べた
ボクは偉い
そして
裏返った試験用紙をひっくり返したのである
今度からは限度を超えた温度設定はしないと誓った
女子のみなさん
地球さん
ごめんなさい
試験を経て
ボクは少し優しくなれた気がする
「司馬光について、具体的な史料を示しながら論ぜよ。」
左から右へと
いや
眼球を動かすまでもなく
ぱっと見で読み取れるこの短い問題文が
空の脳内に浸透した瞬間
涼しさを感じたのだった
地球温暖化をはじめとするエネルギー問題を解決する革新的な手段であるこの問題文は
読む者に涼しさを提供した
やはり
歴史学がいちばn
「チャウコンのHENTAI!!」
「まりちゃん可愛い可愛い可愛い」
「レポートの書き方は縦と横の意識と…」
「これさえ押さえれば何とかなる…」
「酒はウイスキー」
ハッ
意識を失っていた
というか
走馬灯を見ていた
走馬灯にしては
直近の内容過ぎた
自分の人生とは何だったのか
離れ行く意識を取り戻し
偉そうにレポートの書き方を語っていた比較的新しい黒歴史を封印し
腕時計を確認
試験は10分を経過していた
こんなことなら
試験開始に間に合うように入室すべきだった
チャウコン
コメント
懐かしい…誰が言い始めたんだっけ…