結局のところ、このような状況になって初めて「第三次世界大戦」などと宣う方たちは、「私は歴史を知っている」という現代人のほぼ全てが持つ特権を、同じ特権を持つ現代人に振りかざしているに過ぎず、何ら効力は持たないのである。
埃を被った教科書を開いて、戦争とは無関係な検索履歴の残るGoogleで検索をして「あの時はこうだったから、今回ももしかしたら…」という発言に意味はない。歴史は繰り返さない。同一の事象は決して起こらず、その歴史との僅かなズレが大きな結果をもたらす、ということを歴史を学んでいる者は知っている。「歴史は繰り返す」というのは、歴史を学んだことのない人間の自尊心を満たし、そんな人間をカモにする歴史を学んだ人間の懐を満たすための商業用のフレーズでしかない。
有事の際に歴史を語る者は、歴史家を騙っている偽者で狼少年にしかなり得ないことを、我々は歴史から学ぶべきである。
チャウコン
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